きれいさへのこだわり


私は、トレーナーになる前はスポーツ用品の販売をしていました。最後の数年はゴルフ用品を販売していました。

働いていたお店では、ゴルフ用品と紳士服を同じフロアで販売していました。

どちらの売り場にも試着室があり、当然鏡があります。

一日の最後に試着室の鏡を拭くのですが、ある日気が付きました。

紳士服売り場のスタッフさんが、何度も何度も拭き上がった鏡を確認しているのを。見る角度を変え、曇りがないかを入念にチェックしているんです。

『鏡は商売道具。だからあれだけ入念に拭くのか。』

彼等にとっては当然なことで、日常の業務なのでしょう。しかし、私にとっては驚きと反省させられる光景でした。以来、私も一生懸命鏡を磨くようにしました。

フィットネスクラブにも鏡はつきもの。スタジオ、トレーニングコーナー、大きな鏡がたくさんあります。

汗をかく場所ですし、スタジオは特に室温もレッスン内容によって変わります。曇り・汚れはどうしても避けられないものでしょう。

その場その場で求められるクオリティがあると思います。フィットネスクラブの使用環境では、紳士服売り場のようなきれいさは保てないでしょう。しかし、私は鏡の汚れが気になっていました。

最初の自分のお店は、片方の壁面に大きな鏡を取り付けてありました。私は毎日暇さえあれば鏡を磨いていました。

少々曇っていても誰も気が付かないかもしれません。たとえ気付いてもらえたとしても、集客にも売り上げにも繋がらないかもしれません。

でも、販売員時代に上司からいわれた言葉があります。

『お店にお客様が来る。それは自分の家にお客様が来るのと同じ。もし自分の家に大切なお客様がくるとしたら、汚いままにしないだろう?』

今のジムには、大きなウィンドーがあります。

ある日お客様が

『外のガラス、ひんぱんに磨いてるの?』

『あ、はい。どうしてですか?』

『いや、あれだけ大きいのにいつもきれいだから。』

頑張ってきれいにしよう。

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