お金について① 貰うと稼ぐ


恥ずかしいお話ですが、実は私にはいわゆる”社会人経験”というものがありません。(正確には正社員として雇用されたことがありません。)

一時期契約社員で固定給の時もありましたが、ほとんどが時給制のアルバイトで、30歳を過ぎても手取りが20万円いかないくらいでいした。フィットネスクラブでアルバイトを始めたときも当然時給制で、その金額はコンビニのアルバイトくらいでした。

たいてい、年に一度とか査定があります。自分の時給が上がるかどうかがかかっていますから、周りの同僚は一生懸命アピールしていました。私はというと・・・

『どうせちょっと上がっても税金も増えるし、所詮微々たるもんだよなぁ・・・』

なんて、思ってました。

単純にいうと、会社には人件費という枠(予算)があります。その人件費の枠を従業員の人数で割ると、一人当たりの金額が決まるんだと思うんです。で、その中で能力や貢献度などを査定し、金額に大小をつけるわけです。

ところがこの査定、上司が変われば基準が変わったりします。前まで評価されていた人が評価されなくなる。そんなことも見ていました。特別能力も高くなく、上司とうまく付き合うようなことも得意でなかった私はあまり評価されませんでした。

今思えば、自分勝手で周りとの協調性に欠ける自分は、会社という組織になじみづらく、評価が低かったのも当然でした。が、当時は今よりも更に子供で生意気だったので・・・

『上司の機嫌一つで俺の給料が決まるってなんだよ。しかも、所詮人件費の枠の中じゃないか。』

そんな風に思っていました。

パーソナルトレーナーとして活動を始めると、アルバイトの時給+トレーナーの歩合を給料として貰うようになりました。兼任トレーナーの場合、歩合はそれほど高くないのですが、アルバイトの時給だけの時とはだいぶ金額が変わりました。時給が50円とか100円とか上がるというのとはまったく違いました。

『そうか。時給なんて上がらなくても、自分で頑張って売り上げを上げればいいんだ。誰かが俺の給料を決めるんじゃない。俺が俺の給料を決めるんだ。』

当時すでに30歳を超えていました。

『正社員で勤めたこともない。なんの実績もない。こんな自分はどこの会社も雇ってくれない。仮に雇ってもらえてもたいした給料は貰えないだろう。俺はもう自分で稼ぐしかないんだ。』

人見知りであがり症。面接なんて受けても、何もしゃべれず終わり。当然不合格。もう、”雇ってもらう”ことはあきらめて自分で何とかしようと決めました。

やや乱暴な言い方ですが、”お金を貰う生き方” と ”お金を稼ぐ生き方” があるんだと気付きました。

臆病で安定志向の私ですから、商売を始めようと最初から思っていたわけではありませんでした。トレーナーになることが商売を始めることだというのも、トレーナー活動を始めてからようやくわかったくらいです。

そうしなければ、もう自分は生きていけない。

そんな思いで商売を始めました。商売の才能も能力もありません。ただ、もうそれしか生きる道がなかったんです。

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