プレゼント|ジム・スタジオが出来るまで⑨


最初のスタジオがオープンして少し経った頃でした。ある日、覚えのない荷物が届きました。

差出人を見ると、地元の友人の名前が。

『いつか自分のお店を作る。』よくそんな話をした相手でした。しかし、実際は足踏み状態。毎年同じことを言っていました。

こんな自分かっこ悪い・・・

新潟を離れパーソナルトレーナーになり、ついに自分のお店を作るところまで辿り着きました。

『ついに夢を叶えたね。遠くから応援してるよ。』

ちいさなメッセージカードが添えられていました。お店の住所を伝えたことはなかったので、ブログでチェックしてくれて・・・本当に嬉しかったです。

お店がオープンしてからは、少しほっとしたのもつかの間、毎日毎日不安しかなかったです。

銀行通帳の残高はどんどん減っていきました。

悔しさ、不安、疲労・・・

気付かないうちにストレスがたまり、気持ちが荒れていました。

不安や悔しさはいらだちに繋がり『頑張って!』と言われても、『頑張ってるよ、これ以上どう頑張ればいいんだよ!』そんな風に感じてしまう始末でした・・・

周りの成功を妬んだり、嫌な感情が自分を支配している事にさえ気付けませんでした。

逃げ道はありませんでしたから、毎日毎日手探りで頑張り続けました。気が付けば半年が過ぎ、一年が過ぎ・・・

『まだ潰れてない。まだ大丈夫みたいだ。』

少しだけホッとしました。

ある日・・・フィットネスクラブ時代お世話になった社員さんが転勤すると知りました。

『迷惑かけたし、何かあげようかな?』

そう思い、すぐ近くのショッピングモールへ。Tシャツか何か、ちょっとしたものを買いました。

『人に何かをプレゼントするって、いつ以来だろう・・・』

裕福ではないけど、不自由なく暮らしてきた日々。

それがお店を出してからは、毎日毎日が不安で不安で・・・お金の余裕と共に、いつしか心の余裕も失っていました。

誰かにプレゼントをする

誰かにプレゼントが出来る

ラッピングしてもらった包みを片手にショッピングモールを歩きながら、自然と人にプレゼントをしようと思えた事が本当に嬉しくなったのを今も覚えています。

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