パーソナルトレーニングジムを開業して、今年で6年目となります。一番初めのお店はこんな感じでした↓
新築のコンクリート打ちっぱなし。天井が高いこと、入り口から見える何気ない通りの景色。そんなとこが気に入ってこの物件に決めたのでした。
約40㎡、今思えば本当に小さな店舗で、テナント料だって賃貸マンションくらいでした。
それでも生まれて初めて自分の店を持つのですから、私の心境としては生きるか死ぬか・・・という覚悟でした。
当時、トレーナーが独立して店舗を持つというのはまだまだ少なく、ごく一部のトレーナーだけでした。もちろん、私よりベテランな方やトレーナー関連の団体のマスタートレーナーのような方たちばかりでした。当時の私は、トレーナーになってまだ3年目くらいの頃でした。
”大丈夫かな?自分みたいなまだまだ経験の浅いトレーナーが自分のスタジオを持つなんて。” そう不安になりました。
いわゆるカリスマトレーナーみたいにならないと、自分の店舗なんて無理なんじゃないか・・・そう思いかけた時 ”まてよ。例えば美容師さんってみんながみんなカリスマ美容師さんか?違うよな。” そんな考えが浮かびました。
”そうだよ。なにもカリスマじゃなくたって出来るはずだ。”
臆病者の私にとっては、店舗を持つ・会社に雇われずに生きるということが本当に怖かったんです。(今もですが)だから、自分の背中を押してくれる言葉や考え方を毎日探していたように思います。
さて、決めたはいいけどどこから手をつけていいかさっぱり分かりませんでした。なにせ、今みたいに 『パーソナルトレーニングジムの開業方法』 なんて、ネットにも出てきませんでしたから。私の手元には、なぜか 『カフェを開く人の本』 があったくらいです。必死で小さいお店の開業方法を勉強しました。
実は、開業の方法を書いた本はたくさんあります。でも、本当に大切なのは開業の仕方ではなかったです。
当たり前の話なのですが、これから開業するぞ!という人にとっては、どんなお店を作ろう?どんな商品を売ろう?そんな事で頭がいっぱい。大変ながら楽しい悩みですから。
開業してしばらくしてから気付きました。
”なんだ、お店を 持つ 事自体は難しいことじゃないじゃないか。”
もちろん、開業するまでもたくさん失敗して眠れない夜も何度か過ごしました。でも、お店を持つことは難しくありません。
”なんだ。お店を作るって、例えるなら車を買うのと同じじゃないか。”
そう気付きました。お金を借りて、契約して、内装工事をしてもらって・・・ローンで車を買うのと実は大差ないんです。
だから、開業すること自体は簡単です。違うのは、そこから。
当たり前なんですが、開業してからが本当に大変な毎日の始まりでした・・・