トレーナーとしての思い

ゴールとスタート②

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地元新潟で生まれ育ち、短大の二年間埼玉に出た以外はずっと新潟にいました。

よく海に行って、何をするでもなく海を眺めていました。

『お金がたまったら自分の店を出そう。』

マッサージの仕事をし始めた私は、そう考えていました。でも、気がつくと毎年同じ事を言っている自分に気付きました。

大好きな海を眺めながらある日思いました。

『俺はもうこの町なら、どの道を歩いたらどこへたどり着くのか全てわかる。でも、そろそろ知らない道を歩くときじゃないのか。』

臆病な自分。東京に出るということは、何かわからない恐れと憧れがありました。

『なにをくすぶってるんだ、俺は。』

自分にいらだち、嫌気が差し、ついに決心しました。

『東京じゃなきゃパーソナルトレーナーになれないなら、東京に行こう。』

そう決めて臨んだ養成。そこでもらったアルバイトの話。怖がってる場合じゃない。覚悟を決めました。

友人に手伝ってもらい、レンタカーに荷物を積み込み引越し。荷物と共にまったく知らない地にポツンと降ろされた最初の晩は、さすがに少しだけ心細かったです。

借りたアパートの近所にファミレスがありました。

『もしやばくなったら、また皿洗いでもしながら頑張ろう。』

養成の費用と引越しでほとんど貯金は使い果たしていた私は、そのファミレスの前を通る度にそんな風に思っていました。

フィットネスクラブでのアルバイトを始め、数ヶ月がたった頃、社員の方から 『いつトレーナーデビューする?』 と聞かれました。

養成は出たものの、どうしていいのかわからなかった私は、少しためらっていました。

『いいんだよ、早くデビューしちゃえ。やりながら覚えるんだよ。』

せっかく地元を飛び出して東京まで来たのに、またしても臆病風に吹かれていた自分。この社員さんの半ば強引な一言に助けられ、パーソナルトレーナー人生がスタートしました。

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