ダイエットを希望されるお客様は多いですよね。
体重・体脂肪量のコントロールには食事のコントロールが必須。
ダイエットのためにパーソナルトレーニングを始めるというお客様がいらした時、私はある質問をします。
”お食事は何か気を付けていますか?”
この問いに対する答えで、その方のモチベーションや健康・食に関する知識を推測します。
ただ最近多いのが・・・
”糖質制限を始めました。”
という方。
この返答、ちょっと注意が必要かなぁと感じます。
糖質制限そのものが良い悪いということではなく、なぜ今糖質制限を選択されたのか?ということを考えます。すでに何度も糖質制限を行っていて、ひとつの手法として一時的に取り入れている、という方でしたら心配しないのです。
が、糖質制限を選択した理由に
”短期間で結果が出る”
”(自分で考えなくていいから)簡単だ”
という心理が透けて見えたら、私は時間をかける必要があるな、と判断します。
上記の理由でその方法を選択するということは、その方は食事を(ほどほどに)管理できない可能性が高いと思うのです。そのことをご本人も理解している。
”ほどほどに食べる”という事は出来ず、0か100。つまり絶食型のダイエットを選択するのと大差がないからです。
早晩、その糖質制限は失敗あるいは停滞を迎えるでしょう。
しかし、現時点でそれを告げ違う方法を選択させようとするのはマイナスになるのではないか?
一時的にでも早く体重が落ちることで、モチベーションを維持できるかもしれない。
何より、たとえ失敗する確率が高いとしても、それは現時点でのその方の最大の”努力と意欲”の表れなのだろうと思うからです。
それを ”糖質制限は失敗する確率も高いです。医学的にもリスクが指摘されています!” なんて言ったら、相手のモチベーションも削いでしまう。
それなら、まずはご本人の意思を尊重し経過を見守り、タイミングを見て少しずつ適正な方向に導いていこうと思うのです。
しかしそれは時間がかかり、一度は失敗するのを見守るということ。
早く・効果的
パーソナルトレーニングにはそれが求められる。
しかし、時には時間をかけて見守る事も大切だと思うのです。