”まったく男って・・・”
”女にはわからないんだよ・・・”
今も昔も、時に分かり合えないのが男女です。
昨今では性別に対する考え方自体も変化してきていますが、個人的には男性的な特徴・女性的な特徴というものは存在すると思っています。雄の本能・雌の本能、その名残ではないかと思うのです。
もちろん個人差もありますし、時代・社会環境で変化してきている部分もあります。
現代生活を送る我々には、野生を感じる瞬間も少なく、本能を発揮する場面が少なくなっているのかもしれません。
それでも・・・
男性は、戦いや狩りの能力。
女性は、巣・家庭・家族を守る能力。
本能と結びついた、そうした能力を残しているように思います。
一般的に男性は、空間認知能力が高く、論理的な思考、競争を好みます。
女性は、感覚的なものを好み、コミュニケーション能力が高く、競争より輪を好みます。
(もちろん当てはまらない人もいるでしょう。あくまで大雑把な傾向ぐらいに思ってください。)
小さな男の子が何人か集まると、いつの間にか”競争”が始まっていたりします。
小さな子供でも、”勝ち・負け”がついて回ります。
”勝ち・負け”というとスポーツですが、たいていのスポーツは”戦い”や”狩り”の能力が発揮されるものが多いように思います。
比較的男性が多いスポーツというと・・・
格闘技・ゴルフ・ボディビル・釣りなどでしょうか。
格闘技は戦いそのもの。釣りなどは狩りに入るかもしれません。
ボディビルやウェイトトレーニングなどは、男性の”強さ”を求める本能がよく現れていると思います。
最近では競技人口が少なくなってしまいましたが、ゴルフは意外にも男性本能を刺激する競技だと思います。
道具(クラブ・ボール)を用い、戦略を立て、的を射る。
空間認知能力・論理的思考、男性の能力が存分に発揮されているように思います。
狩りや戦いで優位に立ちたいと本能的に思うのでしょう。
身体を鍛え・道具にこだわるのはそのためだと思います。
ゴルフクラブを買い換えたり、車を改造したり、何かを収集したり・・・
とかく女性から理解されづらい男性のこうした行動は、そうした本能的な行動だと思います。
男性は ”強さ” 女性は ”美しさ” を根っこの部分で求めているように感じます。
比較的女性が多い競技は”美”を追求するものが多いように感じます。
クラシックバレエ・シンクロナイズドスイミング・新体操など
ダンスなどは男女問わず本能的な行動でもあるのですが、優雅さを追求するようなダンス(バレエやフラダンス)などは女性が多いように思います。
数値的な評価基準で優劣がつかない、あるいは優劣を求めないものが多いように感じます。
また、感覚的・精神的な世界を好む方も多いです。
女性雑誌を見て驚いたことがあります。占いの広告が何ページにも渡って掲載されているんです。
男性もお好きな方はありますが、男性の読む雑誌に占いのページが何ページもってのは見たことがないです。見えない世界・不思議な力、そういったものを柔軟に受け入れるのも女性に多い傾向のように思います。
以前、スポーツ用品の販売をしているときに面白いなぁと思ったのは、同じものを買うのでも男女で反応するポイントがまったく違うんだなぁということです。
男性の反応するポイントは <機能性>
女性の反応するポイントは <デザイン>
完全にどちらかでもないですし、他の要素もあります。もちろん、人によってその優先順位は変わります。けれども、こうした傾向はちょくちょく感じました。
例えばゴルフのキャディバック。
男性なら、出し入れのしやすさ・重量・ブランドといったところを重視されます。
女性だと、ご自分の持っているウェアとの色合い・クラブを入れた感じを重視されます。
一度返答に困ったのが・・・スノーボードのケースを持って”似合いますか?”と聞かれたときでした(笑)その感覚がまったくなかったので。
音(語感)も男女で好みが違うそうです。
男性向けの商品・女性向けの商品、ネーミングを比べてみてください。
ただ、最近は格闘技やボディビルなどにも女性の競技者が増えています。
時代とともに価値観も変化したでしょうし、伝統的な”男女”という価値観自体が作られたものだったのかもしれません。
しかし、こうした男女の傾向を踏まえながら、サイトやお店のデザイン、接客の仕方なども変えていくと面白いと思います。