以前も書いたかもしれません。
以前こんなことがあったのです。
”あの川を飛び越えよう。”
海に遊びにいったとき、小川が海に流れ込んで、砂浜に小さな川ができていました。
私はそれを飛び越えて向こうに行こうとしました。
”え~?!無理だよ。落ちたらどうするの??”
一緒にいた彼女が心配そうに言いました。
”え?!大丈夫だよ。”
見た感じ問題なく飛び越えられる幅でした。
”やめときなよ~”
心配そうな彼女は、携帯で写真を撮ってどのくらいの川幅が見せてきました。
なるほど、別のアングルから見ると確かに川幅は結構広かったのです。
しかし、私は飛べる自信がありました。あったのですが・・・
彼女の心配する言葉
客観的事実
そうしたものを与えられるうちに、自分の自信がどんどんしぼんでいって、ついに私は飛べなくなりました。
”そうだな、無理かもな。”
何気ない出来事だったのですが、その時の自分の自信がしぼんでいく様子があまりにはっきり自覚できたので、鮮明に覚えています。
100%・・・70%・・・40%・・・0%
そんな感じでした。
人間には ”勘” があります。
この ”勘” は、経験(成功と失敗)を重ねて磨かれるんだと思います。
逆に言うと、成功と失敗を繰り返さないと磨かれない。
ある程度生きてくると、自分の能力がどのくらいかわかってきます。
”これだったら何とか自分には出来る!”
そう自分が思えるのなら、自分の勘にしたがってみることも大切です。
あの時・・・彼女の言葉に飛べなかったことを私は今でも覚えています。
それは、本当に小さな ”悔い” 後悔。
仮に落っこちて水浸しになっても、彼女に怒られて、帰りの電車で恥をかくだけ。
ただそれだけ・・・それだけのことだったのに。