経営者を目指して

物件について③|店舗という箱を持つ意味

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前回 パーソナルトレーニングジム・マイクロジムの開業には、店舗物件がおすすめとお話ししました。それはなぜか?

もちろん、店舗という箱を持たないという選択肢もありますし、現在急速に拡大しているシェアリングエコノミーの考え方からすると、店舗を持つということの意味も今後変化すると思います。

しかし、パーソナルトレーニングあるいはフィットネスというものを考えると、まだまだリアルな店舗の存在は重要なのかと思います。

店舗という”箱”を持つ意味

箱の持つ力

今から6年前。わずか40㎡ほどでしたが、自分のスタジオを構えました。当時の(今も)私は雑誌に出てくるようなこともない無名のトレーナーでした。しかし・・・店舗を構えると色々なお話が舞い込んできました。私個人ではお会いすることもなかったような方々とお仕事をさせていただいたり、お話を聞いたりする機会を得ることができました。

当時はトレーナー個人が店を持つということがまだまだ少なかった頃ですから、そういうことも影響したのだと思います。

世界的に評価の高いダンサーの方

海外の有名なバレエ団のピラティストレーナーの方

グローバルに活躍されているナショナルトレーナーの方

国内の有名インストラクターの方

色々な方が、小さい私のスタジオにお越しくださいました。私はただただ、そうしたことに驚きながら感謝するばかりでした。そして数年後・・・ある有名なトレーナーさんのセミナーに参加した時です。

『箱は力を持っている』

トレーナー界では知らない人はないというその方は、そうおっしゃいました。私は強くうなずきました。そう、箱は力を持っています。

 

電話のない店

”固定電話のないお店は信用ならない。”

携帯電話・インターネットの普及により固定電話の加入率は大きく下がっていると思います。現在はそうした感覚は薄れてきていると思いますが、この”固定電話のないお店は・・・”の感覚の正体は何か?それは

”(固定電話のないお店は)いつなくなるかわからない。”

そうした不安を与えるんだと思います。同様に看板のないお店や仮設店舗のような状態のお店は

設備投資をしていないお店なんだな

とみられるんだと思います。

パーソナルトレーニングジムの中にも、マットと簡単な機材を置いただけ、中には場所もレンタルルームというところも見受けられます。全てが悪いと言いたいわけではないのですが、やはりそうしたジムはオーナーの本気度を疑いたくなります。

箱を構える

それは、この仕事に本気で向かっているぞという無言のアピールをお客様にすることになると思います。

 

”入り易さ”という気づかい

私は開業するとき ”狭くても一階路面店にしよう。” と決めていました。同じビルなら一階が一番賃料が高いことが多いでしょう。

人間はほとんどの場合、目線の高さしか注意を配りません。

毎日歩いている通りでも、五階・六階にあるお店を把握しているでしょうか?一階のお店なら例え利用したことがなくても、こんなお店があるんだと認知はしているかと思います。

現在、お客様が新しいサービスを購入しようとするときは、求めるサービスをネットで検索→比較検討→問い合わせ→来店 というプロセスをたどります。なので、以前よりお店の位置の重要度は下がっていると思います。

しかし、初めて向かったお店が普通のマンションの一室で中の様子が見えないのと、一階路面店で中の様子が外からも見えるのでは、お客様の安心感が違うのではないかと思います。

そう、入り易さという気づかい・価値

なのではないかと思います。

 

そして、大切なこと。箱を持つかどうかは

”自分の商売を大きくしたいか否か”

ということにも関わってきます。

それはまた次回。

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