使わない言葉

サイトをリニューアルしていました。サービス内容を短く分かりやすく表現しようと文言を考えていたのですが・・・

『マンツーマン指導のフィットネスクラブです。』

そう書きかけて、あわてて削除しました。

”指導” 実は私が使わないようにしている言葉の一つなんです。

マンツーマンで受けられるサービスというのは最近増えています。背景には時間の価値を高めるという最近の消費動向も影響しているのだと思います。

例えば学習塾。『個別”指導”の〇〇塾です。』と、個別で指導することを売りにしているところも多いようです。

私たちの仕事も”何かを習うもの・教えてもらうもの”と、認識されるのでしょう。だから時に、先生と呼ばれたりします。

先生

指導

教える

お客様は何気なく使われたりします。しかし、私からは決して使わないようにしています。

『先生というのは教師に対しての呼称だ。それ以外の人間が”先生”なんて呼ばれるとろくなことがない。』

政治家など、先生と呼ばれることがある人達に向けたそんな指摘を聞いたことがあります。

私はいわゆる”体育指導者”というような職からパーソナルトレーナーになったわけではなく、販売員・サービス業から転職しました。

だから、指導します・教えますそんな言葉は使えません。もちろん”先生”でもありません。

こうして、個別指導型のサービスが増えた今、マンツーマントレーニング指導と書いたほうが伝わりやすいんだと思います。

しかし、違う表現を探しました。

パーソナルトレーナーの収入

一口にパーソナルトレーナーと言っても、働く形態は様々です。

A 個人事業主つまりフリーランスのトレーナー

B 正社員として雇用されているトレーナー

C フィットネスクラブなどでアルバイトスタッフと兼任しているトレーナー

就業形態が違いますから、給与形態も様々です。

BとCの場合は月給ないし時給、つまり”給与”として収入を得ますが、Aのフリーランスの場合は大雑把に言うと<売上=収入>となります。

自分自身の店舗を構えた場合は別ですが、通常フィットネスクラブなどと契約をし、そこを活動場所とします。その場合、クラブから売り上げの何%かを歩合として頂戴すると言うような条件で契約をします。

例えば歩合60%の契約なら、月間の売り上げが10万円だったら、その60%=6万円がトレーナーの取り分と言った具合です。

歩合の平均はどのくらいなんでしょう??70%~80%くらいでしょうか。

自身の収入に関わりますから、なるべく歩合の高い所と契約したいと思うのが自然だと思います。

まだまだ小さい私のジムでは、所属してくれているトレーナー達には申し訳ないような歩合です。

でも・・・

普通のフィットネスクラブと契約した場合

『交通費支給はなし。クライアントは自分で頑張って獲得して。』

というのが普通です。個人事業主ですから当然です。

そしてそこには自分よりも先に活動していたトレーナー達、つまりライバルが存在します。

クラブによっては色々バックアップしてくれるクラブもあるのでしょうが、基本的には個人事業主ですから自分で頑張るしかありません。だめなら収入は得られません。

トレーナーも後から後からたくさん入ってきます。ライバルがどんどん増えていくわけです。

私が自分のジムのトレーナーを採用するときは ”この人のためなら自分が苦労しても構わない” そう思える相手を採用するようにしています。

だからそのトレーナーにたくさん仕事をお任せして、なるべく収入を得て欲しいと思うのです。どのくらい仕事を与えられるか、自分にノルマを課しています。

歩合は低いかもしれない。けど、その人のために頑張って集客しお客さんを紹介します。自分に課したノルマに達するまではトレーナーも増やしません。

あなたがフリーランスのトレーナーなら、どんな所と契約したいですか?

誰かの言うとおりに

いまだにちょくちょくネットで見かけるこんなタイトル。

『月収100万円を得る方法!』

トレーナーなら

『月間100セッションを達成する方法!』

でしょうか。

以前、非常に賢い経営者の方からこんな話を持ちかけられたことがありました。

『投資をする気はない?私の言うとおりやれば一ヶ月で100万円の不労所得が得られるから。』

普通に聞けばただの怪しいお話なのですが、その方は私もよく知っている経営者の方。しかも、非常に優れた経営者の方でした。

少し悩みました。

私が悩んだのは”やるか・やらないか”ではなく、どうお断りするかでした。知っている方でしたし、経営者としては大先輩ですから。

こうしたお話にはよく出てくる誘い文句があります。

『世の中には三種類の人間がいる。労働者・経営者・投資家。あなたはどれになりたいのか?(=不労所得を得られる投資家にならないか?)』

仮にその儲け話が本当だったとして、お断りして後悔はないか自分に問いかけました。

『自分は経営者になってみたい。』

自分の考えた仕組みで商売をしたい。自分の好きなことで身を立てたい。私はそう考えています。

『月間100セッションを達成する方法』や『月収100万円を得る方法』そんなセミナーやら情報商材に興味を抱くことはありません。

『自分で考え、その方法を作れないなら、個人事業主や経営者になる資質がないだろう。』

もちろん、色んな人の意見を聞いたり情報を得ることは大切です。でも・・・

『私の言うとおりやればこれだけ稼げる。』

は、嫌なんです。私は経営者になりたいと思っています。誰かの作った方法で、誰かの言うとおりに動いて・・・そうしてお金を得ているうちは『経営者』になれない。

言いなりで得る100万円より、自分で考えた商売で稼ぐ10万円の方がよっぽど嬉しい。

不器用で要領が悪いかもしれませんが、私はそうして生きていきたいんです。

習慣化

ふと思うことがあります・・・

『なぜ、この方は私のパーソナルトレーニングをずっと受けていらっしゃるのだろう?』と。

トレーナーである私が言うと変ですよね(笑)

最長で10年近く私のトレーニングを週一回受けてくださる方があります。なぜこの方はこんなに継続できたのだろう?と思ったんです。

きっと運動好きな人なんでしょう?

いいえ

フィットネスクラブが続かず一度退会されたのですが、再入会したところで私が ”(パーソナルトレーニングを)やってみますか?” と、声を掛けたんだそうです。

モチベーションが高い人なんでしょう?

いいえ

まじめな方ではありますが、毎月・毎月目標を立ててそれに向かって・・・みたいなテンションではありません。

その方に限らず、数年間継続されている方にはある特徴があります。

さて・・・今日ネットで見かけた記事ですが

『日本人の死因16%に「運動不足」が影響』

運動不足が死に関連するかどうかは別としても、悪影響であることはデータを見ずともはっきりしています。

日々、医療が進歩しています

日々、新しいフィットネスプログラムが開発されています

日々、新しい運動指導者が誕生しています

なのになぜ?世界的に増加していく肥満をとめられずにいます。もちろん食べ物も大きな影響を持ちますが、運動不足も見逃せないでしょう。

なぜ、運動指導者がこれだけいて

なぜ、運動施設がこれだけあって

なぜ、運動不足を解消できないのか

一人の運動指導者として思います。悩みます。

『運動は楽しい!健康にいい!みんな運動しましょう!』

運動指導者は少なからずこのスタンスです。

でもね・・・

これじゃ人は動かないと思うんです。

グループレッスンのインストラクターさんは運動の 楽しさ 

パーソナルトレーナーは正しいトレーニングがもたらす 効果 

訴えます。間違いじゃない、間違っているわけではない。でも、欠けている視点があると思うんです。

『正しくトレーニングしないと、やっても意味がない。』

昨今、そんなことが言われるようになりました。

トレーナーとしては もちろんです! と声を大にして言うところでしょう。

でも、本当に正しさが一番大切でしょうか?

どんなに正しいトレーニングも どんなに楽しいレッスンも

たった一回では何の効果もありません

とにもかくにも運動をはじめて、継続する

今まさに現代人に必要なのは、これなんじゃないかと思うんです。

ではどうやって??

最新の医科学に基づく正しいトレーニング

目標を明確にし、クライアントのモチベーションを高め、共に目標達成を目指す

パーソナルトレーナー達ならこうしたトレーニングが理想であり、それこそが人々に運動を継続してもらう最善の方法だと言うでしょう。

でも、私は思うんです。

運動を習慣化することは、こうしたこととは全く別の仕組みだと

一人でも多くの人に、運動を始めてもらい習慣化してもらう

運動指導者として、このことに取り組んでいこうと思います。

ピラティス日記①

あまりいいことではありませんが、トレーナー界にも流行があります。一昔前は”インナーマッスル”と言えば肩のインナーマッスルを指すくらい流行ったことがあります。

しかし、最近はインナーマッスル=お腹の筋肉と誤解されるくらい腹部のインナーマッスルに注目が集まっています。

筋トレ大好き、重たいものを持たないと気がすまないような私がピラティスの資格を持っていました。マットだけでなくマシンも。

私がピラティスを習おうと思った当時は、少しずつトレーナー達が資格を取り始めた頃でしたが、まだグループレッスン・女性インストラクターというイメージが強かったです。

天邪鬼な私のことです。『ピラティスが流行ってきてるな、一応取っておくか』見たいな気持ちで資格を取ったわけではありません。

フィットネスクラブ時代、とあるクライアントさんを他のトレーナーさんから引き継ぐことがありました。その時、別のトレーナーさんがセッションで呼吸の誘導を行っているのを見たんです。

それはピラティスではなく、流行り始めた『ドローイン』だったのかもしれません。いずれにしても、呼吸への働きかけは今まで見たことがなかったので興味がわきました。

そこから色々調べているうちに、ピラティスに辿り着きました。面白そう、しかし自分の苦手な部類の動き・・・柔軟性には自信がありませんでした(笑)

悩みながら調べていると、養成費用が手頃な新しいピラティス団体を見つけました。手頃・・・とはいえ、やはり10万円以上はします。まだまだ駆け出しだった私には悩む金額でした。

『勉強してみたいなぁ・・・でも、俺に出来るかなぁ、活かせるかなぁ??』

興味を抱きつつも、迷っていました。

当時活動していたフィットネスクラブにも、ピラティスのクラスはありました。今まであまり気にしたことはなかったのですが、興味を持ってからはピラティスについてお客様とお話したりしていました。

当時からお世話になっているお客様で、クラシックバレエをやられている方があります。バレエをやられる方ならピラティスにも興味があるのでは?と思い何気なくピラティスのクラスについてお聞きしたら・・・

『ん~・・・もっと面白いピラティスのレッスンが欲しい。』

ちょっと予想外の返答でびっくりしたのを覚えています。驚くのと同時に・・・

『よし!じゃあ、俺が習って、面白いレッスンを作ろう!』

柔軟性もありません・・・

人前に出るのは苦手です・・・

それなのに、なぜか無謀にもそんなことを思ったのでした(笑)

申し込みをし、勉強を始めました。が、結果としてはこの団体で勉強しただけではピラティスを指導することは出来ませんでした。(ここから私の養成ビジネス嫌いが始まるのですが・・・)

使えない資格だけが手元に残りました・・・