ダイエットと食文化 ~食事とレジャー~

職業柄、いろいろな方のお食事内容を拝見します。

ダイエット・・・単純に言ってしまうと (食べたカロリー)ー(消費したカロリー) この差で決まる、と言われます。(実際はちょっと違います。)

最近は体重計でなく、体組成計といい体脂肪率や筋肉率、そして基礎代謝量なども簡単に測定することが出来ます。(基礎代謝=体温調節など生命維持に必要なエネルギー量)

基礎代謝量×1.3~1.5=一日のエネルギー消費量なんて数式をご覧になったことがある方もあると思います。

そしてここ最近では、ほとんどの食品に栄養成分表示があり、エネルギー量も表示してあります。

これなら (食べたカロリー)ー(消費したカロリー) も計算しやすそうです。

にもかかわらず、体重増加に悩む方は増える一方なのが現状です。

実際、摂取したカロリーも消費したカロリーも厳密には分からず、各個人の基礎代謝量も本当の数字は分かりません。そして更に、同じ量のカロリーを摂取しても、体内でどのくらい蓄えてどのくらい使うかにも個人差があります。

ますますもって、簡単には計算など出来ません。

それにもまして難しいのは、 ”なぜ食べるのか?” と言う事です。

人間は(動物も実はそうかもしれませんが)お腹が空いたから食べる、だけではありません。心理状況などにも大きく左右されています。

ストレスから暴飲暴食・・・なんてよく聞きますよね。<ストレス=欲求が満たされない状態=快楽の刺激を求める=食べる> となっていくのかもしれません。

食べることは最も手軽なレジャーだ、そんな表現をする方があり、なるほどと思いました。手軽なレジャー。

レジャーというと、海とか山とかあるいは何かの施設などへ出かけたり、ゴルフやスキーなどのスポーツを楽しむことをイメージすると思います。

ところが例えば仕事が忙しくてストレスが溜まっている・・・なんて場合はレジャーにかける時間もない。そうすると、最も手っ取り早く、短時間で移動もなく ”快楽” の刺激を得られる ”食べる” という行動で補うというのです。移動時間もなく、経済的損失も比較的少ないレジャー ”食べる事”

こんな風に人間の食行動は精神的な影響を多く受けています。例えばいつも食べている量も、実は精神的な影響あるいは習慣で決定されている部分があります。

食事量のコントロールを始めらたお客様がびっくりされることがあります。

”このくらい食べないと足りない、不安って思ってたけど意外と(食事量を減らしても)ぜんぜん平気だった。”

ダイエットの難しさはこうしたところにもあります。単純に計算しただけ、特定の栄養素を抜いただけではうまくいかないのは、その奥に潜んでいる ”心理・習慣” そうした事が理解できていないからなんです。

 

順番| ジムスタジオが出来るまで②

自分だけの小さな店。

お店を”持つ”こと自体は簡単、そういいました。しかしそれはもちろん、今振り返ってみると・・・です。

いざお店を作ろう!と思ったものの、何から手をつけたらいいのか分からない。わからないままひとまず物件を探し始めました。

いくつも物件を見て回り、ひとつの物件が心に引っかかりました。新築で駅からも近い。でも、落ち着いた通りにあるちょっと和風な雰囲気の物件でした。

何もない空間から見える外の通り。なんの変哲もないただの通り。でも、この景色を見たとき ”俺はここで頑張るんだ。” なぜか自然にそう思いました。

”パーソナルトレーニングなんていきなり売れないだろう。” 弱気な自分はそう考え、マッサージ屋さん(整体)をベースにヨガとか体操教室的なものをやろうと思いました。

内装工事もどこにお願いしたらいいのか分からない。とりあえず不動産屋さんに相場をお聞きしました。すると・・・

”500万円くらいです。”

”え?!”

私の予算では到底無理な数字。一旦あきらめました。しかし・・・

”300万円くらいでいけそうです。”

後日不動産屋さんから連絡がありました。まあ、そのくらいならなんとか・・・と、とりあえず話をもう一度聞きにいきました。

なんと、相場をお聞きしたつもりがいつの間にか店舗の図面が出来上がっています。

”この内装で300万円です。”

え?!いやいや・・・相場をお聞きしただけなのに。とりあえず図面を見せてもらうことにしました。そこにあったのは、典型的なよくあるマッサージ屋さんという内装。

”え?!いや、こういうのじゃないんです・・・”

”じゃあ、どういうのだったらいいんですか?!いくらならいいんですか?!”

なぜか不動産屋さんに怒られてしまいました。この時ばかりは許せず、私も怒鳴り返してしまいました。

今思えば、あの図面の通り作ってもらっていたら一年と持たず潰れていたでしょう。どこにでもあるマッサージ屋さん、他に使い道のない内装でした。

自分がイメージしていたものはそうではなかった。からだのケアもトレーニングも出来るように、必要な時に必要なように変化がさせられる、逆に何も作りこまない空間にして欲しかったんです。

”自分で内装業者は探します。”

そういってはみたものの、それすらどうしていいのか分からない。ふと、お隣を見ると雰囲気のいい美容院さんでした。

”こんな感じにして欲しい。お隣同士、近い雰囲気なら違和感もない。”

早速お隣を施工した業者さんを探し始めました。運よくその業者さんを探し当てました。その方は美容院を中心に内装を請け負っている方で、その当時独立して事務所を構えられた頃でした。

小さいお店でしたが、何度も何度も打ち合わせして、一つ一つ決めていきました。今思えば、本当にワクワクした時間でした。

”これでいきましょう。”

図面が完成して、いよいよです。しかし、ここで私は重大な間違い、順番を間違えていることに気付いていませんでした。

ダイエットと食文化 ~赤身肉を食べろ?!~

ずいぶんと日本人の『食』に対する意識は変わったのだなぁと、最近思います。(実際は、ネットの発達でいろんな人の意見に触れる機会が増えた、というのが正解なのだと思いますが。)

糖質制限の話でも少し触れましたが、糖質をあまり含まない・高タンパクということでお肉、特に赤身肉をすすめるトレーナーさんは多いようですね。

私は見ていませんが、有名なトレーナーさんが朝から赤身のステーキをバクバク食べる様子がテレビで紹介されていたとか。

太るのか太らないのかはさておき・・・その食事、本当にいいのかな?と疑問になります。

まあ、朝からバクバク塊の赤身肉を食べられる消化能力(と経済力)は尊敬に値しますし、赤身肉が悪いとはいいません。が、特別よいとも私は思ってません。

塊のお肉と茹でた野菜

なんか、食事としてちょっと寂しい気がするんですよね。プロビルダー、コンテストを目指す方、あるいはアスリート。様々な理由・主義で特殊な食事をとる事はあると思います。でも、それを普通にダイエットを目指す方にあてはめてよいのかな?と。

私も塊のお肉を食べたい衝動にかられることはあります。私の世代だとご馳走といえばやはりステーキ・お寿司でしたし、塊のお肉は狩猟本能や闘争本能を刺激すると言われますから(塊のお肉を食べた後は攻撃性が高まるという実験結果も紹介されてましたね。)男性としては、時々欲しくなるのは本能的なものかなとも思うんです。

熟練のコックが吟味されたお肉を絶妙な焼き加減で・・・となれば立派な料理ですが、チェーン店や自分で焼くと言った場合、極論するとただ肉を焼いただけ、と言うことになります。

ダイエット指導をしながら思う事。

『人間だけが食べることを”文化”にした。』

ということ。調理・料理をするのは人間だけです。

もともとは、そのままでは食べられないモノを食べられるように・栄養を取り出せるようにしたのが”調理”。現在のように、世界中のどこの食材でも手に入るようになる前は、その土地にあるものを食べるしかなかったわけです。採れる食材、それに合わせた調理法。そうして食べることが”文化”といえるところまで発展してきたんだと思うんです。

日本食は諸外国も注目する”食”の一つ。肥満が深刻な問題となっているアメリカなどは、健康的なイメージのある和食は人気があるようです。

ダイエット指導のため、色々と勉強しました。

基礎的な栄養学 時間栄養学 レプチン・トランスレーショナルサイエンス 腸内細菌 などなど

読むほどに、いかに肥満治療が難しいのかよく分かります。

そうした中から、理想の食事とはどんなものだろう?と考えるのですが、やはり”和食”がよいのではないかと思わされるんです。

きちんと調理された和食は、出汁を使うことで”旨味成分”で味の基礎を作ります。このことは、糖分・塩分などの調理料を適切にしてくれます。糖質を避けようとする方も増えてきましたが、お米の持つ糖質は精製された砂糖とは構造が違います。更に、玄米で食べると食物繊維も多く摂れ、栄養価も高くなります。

加えて和食は発酵食品が多い。味噌や納豆などは大豆の発酵食品です。発酵食品は腸内細菌の働きを助けます。

腸内細菌が栄養の吸収とも深く関わるので、腸内環境を整えることは、健康にも肥満の予防にもとても重要なんです。

季節の素材を丁寧に調理する和食。余計な味付けを控え、素材の旨味を引き出します。大切な自分が食べる食事ですから、時にはそうした”手間がかかっている”料理を食べてあげて欲しいなぁと、思うんです。

余談ですが

ガツガツ筋トレして、お肉をバクバクって・・・

痛風とか大腸癌とか、大丈夫なのかしら??

試作品

ウィンド・トイレ、それ以外はほとんどが私の手作りです。

そういうとお客様に失礼かもしれませんが、今のジムは試作品と思っています。作っては試し、手直しし、また試す。

すべてが初めて。だから些細なことも正解が分かりません。いや、もとから正解なんてないのかもしれませんが。

部屋の位置・機材の位置・カウンターの位置・・・数え上げたらキリがない。しかし、本当に細かな部分がお客様にもトレーナーにも影響します。今はこれがベスト。そう思っても、使う状況が変わればまた変えなければいけない部分が出てくる。

リニューアル前のジム。

実は、お願いしていた物件を土壇場で断られてしまい、急遽探して決めた場所でした。内装なども、考えが固まりきらないままお願いしたので、どこか納得いかなかったんです。

私1人で店をやっている分にはそれでも良かった。でもお客様が増え、もう1人スタッフがそこでセッションをやるようになると、どうにも使いづらい。せっかく作ってもらった内装でしたが、自分で解体し新たに作り直しました。一昨年のお正月、冬期休暇を全部その作業に費やしました。

その時に痛感しました。

自社ビルとか大企業のように建物を一から設計できるわけじゃない。それなら手間はかかっても、最初は自分で作って試そう。

(とりあえず)これがベストというレイアウトなり内装なりが見つかったら、その時に改めて業者にお願いしようと。

手間はかかっても、コストは半分以下に抑えられます。コスト・現金は会社にとって血液。それが無ければ何もお客様に提供できません。

だからもうしばらく試作します。試行錯誤します。

なぜ?

小さなスタジオ(Studio Re庵)からスタートし、二年目にパーソナルトレーニングジム(Bodydesignstudio315) を新たに作りました。

この時は50平米ほど。それでも広く感じました。

開業した頃、なぜ自分で(スタジオを)やろうと思ったの?とよく聞かれました。臆病者の私なので、失敗すると恥ずかしいと思い、誰にも言わずにひっそり開店したので余計に聞かれました。

 

以前はマッサージの仕事をしていましたので、”いつかは自分のお店を” そんな気持ちは持っていました。

『お金が貯まったらお店を出そう。』

そう思い貯金をしていました。どのくらい必要かも分からなかったので、とりあえず100万円貯まったらなんて考えてました。

フリーでパーソナルトレーナーをやり始めて2年くらいがたった頃でした。もともと派手に遊ぶこともない地味な性格。ふと気付くと目標としていた100万円が貯まっていました。しかし・・・

『今の時代、個人で小さい店を持つなんてうまくいくのか・・・』

安定志向で臆病者の私。答えが出ないまま悩み続けました。そうこうしているうちに貯金は目標としていた100万円を超え、250万円ほどに。

地元で一緒にマッサージをしていた同僚が開業している。そんな話を聞くたび悔しくなっている自分がいました。

『なんだ、やっぱり自分の店が欲しいんだ。いくら貯まったかなんて関係ない。要は覚悟だ。覚悟が出来てないだけなんだ。』

ようやく気付きました。いくら貯金が貯まっても関係なかったんです。覚悟さえ決まっていたら借金してでも始められるんですから。

そんなある日・・・活動していたフィットネスクラブでの営業を終え、自分のバイクにまたがった時にふと。

『俺は一年後も同じように、ここからバイクに乗って帰るのか?』

なぜか突然そんな考えが浮かびました。そして強烈に・・・

『嫌だ!!嫌だ!!!』

そう思いました。パーソナルトレーナーという仕事も、関わってくれているお客様も大好きだった。

それなのに、一年後も同じ・・・そう思った瞬間、背筋がぞぞぞっとしたのを今でも覚えています。

一年後は別の自分でいたい。新しい道を歩んでいたい。

そんな自分に気付いた瞬間でした。