ダイエットと家電製品

少し前に、”最後のダイエット”という本が出版されました。その著者の方が興味深いことをおっしゃってました。

”これからのフィットネス業界は、家電製品との戦いになる。” と。一瞬 ”ん?” と思いましたが、記事を読んで納得しました。

世の中はどんどん便利になっていく。どんどん人間は快適さを追及していく。どんどん楽になっていく。その快適で楽な生活から離れて、人間はわざわざ運動するのだろうか?そんなお話でした。

人間は快適さを求めます。楽に効率よく物事が運ぶように工夫します。もちろんそれが文明を発展させてきたのですが・・・

フィットネスに携わる人間なら一度は聞いたことがある数字があります。

『3%』

何の数字だと思いますか?実はこれ、日本人のフィットネス(クラブ)参加率です。そしてこの数字、もう何十年も変わっていないそうです。ホットヨガ・サイクルエクササイズ・ボクササイズ・・・多種多様なフィットネスがこれだけ増えたのに、この数字は1%も変わっていない。

ある日ふと思いました。”駅でエスカレーターを使わず、階段を使う人はどのくらいいるのだろう?”と。正確な数字はないと思います。直感でどのくらいと思いますか?きっと数%ではないでしょうか。

エスカレーターを使っている方にもし ”階段とどちらが健康によいでしょう?” と質問したら、多くの方が階段と答えるのではないかと思います。ではなぜエスカレーターを使うのですか?とお聞きしたらなんと返ってくるでしょう。

疲れる・時間がない

比較的多い答えはこのあたりじゃないでしょうか。この回答、フィットネスクラブを退会した人にアンケートを取っても、同じ回答が上位に来ます。

そう考えると、フィットネスに携わる人たち(一応私もですが。)がこの3%を増やそう!とするのが、かなり難事業なのもうなずけます。

”階段を使いましょう!こちらの方が健康にいいですよ!楽しいですよ!気持ちいいですよ!・・・でも有料ですよ。”

快適な楽な暮らしが無料で、汗をかき、エネルギーを使うほうが有料。

こりゃかなりの難事業だと思いませんか?

本能とスポーツ

前回の記事で、男性が好むスポーツ・女性が好むスポーツについて少し触れました。

>> トレーニングと野生本能

少し話がそれますが、男の子を対象にしたテレビ番組のタイトルは”濁音”が使われていると言う話があります。ゴレンジャー・ガンダム・マジンガーZ・・・(年代がバレますね 笑)

これは、こうした濁音が野蛮な響きにつながり、男の子の興味を誘うことからあえて濁音が選択されているそうです。

伝統的に男性が好むスポーツは、狩りの能力や戦い、強さを求める要素が含まれています。

格闘技などは分かりやすい例ですが、例えば一見戦いとは無関係に見えるゴルフはどうでしょう?

ゴルフというスポーツは、<広い空間の中で> <戦略を立て> <狙った場所にボールを運ぶ> という競技です。

紳士・淑女のスポーツですが、これは <狩り> の能力がふんだんに使われていると思いませんか?

広い空間の中で獲物を追いかけ、矢を射る。ゴルフはそんな狩りに似ていると思いませんか?

ところで、ゴルフもそうですが男性は <道具> にこだわる方が多いです。そして多くの場合、男性を惹きつける要因は <機能性> です。(女性の場合は、いかに自分自身を美しく見せてくれるか、もしくはそれ自体が ”可愛いかどうか” ということが重要なようです。)

男性は機能性に惹かれます。ゴルフクラブでも家電でも。それはきっと、 ”他のオスよりも優位に狩りを行いたい・強い野生動物に負けないようにしたい。” そんな気持ちが無意識に表れているのではないのかな?と思います。

現代人はどんどん ”人間らしさ” ”生き物らしさ” を失っているように感じているのですが、まだまだ原始的な本能の部分は生きているのかもしれませんね。

トレーニングと野生本能

”デットリフトをやらないとおさまらない夜があるんですよ。”お客様にそんなことをお話したら、ちょっと引かれた私です(笑)

ところで、デットリフトはご存知ですか?

床からバーベルを一気に持ち上げるというこの種目。実は、安全に重たい物を持ち上げる姿勢ともいわれます。

しかし、扱う重量はかなりのもの。(私でも実際のトレーニングの時は100kg以上を扱います。)床から持ち上げる瞬間は少し恐怖心も伴います。なのになぜ、この”デットリフト”を無性にやりたくなる日があるのか・・・?

一般的に男性(つまりオス)には闘争本能があります。(女性にはないというわけではないと思うのですが・・・)

現代生活では野生動物に襲われたり、逆に狩りに行く機会なんてのも通常ありません。しかし、闘争本能そのものは残ってはいるようです。

男性が好むスポーツは戦いや狩りの能力を使うものが多いんです。反対に女性は、美しさを追求するものを好む傾向があります。

私がこの種目をやりたくなる日は、何かストレスを感じたとき。見るからに重たそうなバーベルと向き合い、恐怖心を乗り越えてそいつを持ち上げる。恐らくそんなところに”戦い”の臭いがするので、重いバーベルに勝利(=持ち上げる)することでストレスを解消しているのかもしれません。

と、もう一つ・・・

動作の終盤バーベルを床に置くのですが、その瞬間が何かを叩き壊すようで快感なのかもしれません(笑)ロッカーがギターを叩き付ける・・・なんかそんな感じなのかもしれませんね。